8/24(金)晴れ
西興部には「氷のトンネル」というものがある。
8月中旬までが見頃のうえ、今年は猛暑なので無理っぽいのだが、8月に北海道に来ること自体少ないのでとりあえず行ってみることにした。目的地近くの「氷のトンネルキャンプ場」は「ウエンシリキャンプ場」という名前に変わっていた。 氷のトンネルは事故多発のため観光スポットとしてはPRされていないようだ。 だが、「氷のトンネルはありません。」とか、「氷のトンネルは見学できません。」とかという看板があちこちに立っているのでそれを辿っていけばたどり着ける。
全く人気がないウエンシリキャンプ場にバイクを停める。いかにも熊が出そうな雰囲気。 キャンプ場内に氷のトンネルは危険という旨の看板が立っていたのでその先にありそうだと思い歩き始めた。 林道を歩いて15分、氷のトンネルに到着した。とはいっても既にトンネルではなく、かろうじて残骸が残っている程度だった。なるほど、アーチが繋がっている状態で乗ったりくぐったりすれば事故も起きそうだ。もっと早い時期に来る機会があれば再訪したいと思う。 今日は雲一つ無い本当に良い天気だ。こんな日には行きたい場所がある。
それは函岳だ。何度チャレンジしても完璧な眺望を拝めていないが、今日なら確実にオホーツクから日本海を見渡せる筈だ。
そう思って道北スーパー林道入口にやって来たが、無情にも工事通行止めの看板。 突破してしたい衝動に駆られたが、今日は平日。作業中の可能性が高く、観光林道なので急ピッチで作業している筈。涙を呑んで自重した。 気を取り直して昼食の為、道の駅「びふか」へ。 レストランが開店する11時まで売店でコロッケをつまみ食い。 北海道限定ガラナコーラのホワイトバージョンがあったので買ってみた。 普通のガラナが「ヒグマ」でホワイトが「シロクマ」。 昔あったホワイトコーラやミラクルアルファーみたいなものか?味は普通のガラナ。缶だと中が見えなくて意味なし。 11時になったのでびふか温泉のレストランへ。チョウザメ丼を注文。 ここ美深ではチョウザメの養殖をしているのだ。 キャビア高騰の為かキャビアセットはメニューから消されていた。 チョウザメの身に衣が付いてあんかけになっている。 白身で味は淡泊。魚とは思えないくらい歯ごたえがある。 ちょっとブラックバスに似ている気がする。 国道40号を北上し、サロベツへ。 サロベツ原野の直線ダート。地平線の向こうに利尻富士が見える。 道北にしかないすばらしい風景だ。 サロベツ湿原のパンケ沼へ。茶色い水面がチョコレートみたいだ。利尻富士の山頂まではっきり見える。こんな日は珍しい。 パンケ沼の向こうに展望台らしきものが見えたのでその方角に行ってみる。 地図にも載っていない名無しの展望台のようだ。 看板を見てその訳がわかった。 木製で10人以上登れないと書いてある。 危険なので宣伝していないのだろう。高さはないが、これは穴場かもしれない。 オロロンラインを北上する。今日はここを走った中で一番天気が良いかもしれない。 早めの夕食、稚内の回転寿司「花いちもんめ」へ。たぶん最北の回転寿司だろう。 安くてネタは新鮮、文句なしの味。特にタコが旨かった。半生のような独特の歯ごたえが絶品。 そういえば最近タコしゃぶが稚内名物となっているがこんな感じなのだろうか。 明日の朝一番の便で礼文島に渡る為、フェリーターミナル近くの防波ドームにテントを張った。 昔に比べると連泊している人は少なく、礼文・利尻への中継に使っている人が多いようだ。 歩いて稚内駅前のおでん屋「おまん」へ。知る人ぞ知るこの店は、あるローカル番組で有名なのだ。 お客は誰もいなかったのでカウンターでママと二人きり。 突きだしのタコがこれまた旨い。新鮮なものを半生に茹でるのがコツだと教えてくれた。 メインのおでんは関西風のあっさり味。昆布はとろけるほどよく煮込まれている。大根、牛すじなど美味しかった。 もっと飲みたかったが、明日のフェリーのこともあるので自重した。 ドームに戻り10時には就寝した。
それ以来ずっとモヤモヤした気持ちが残っていたのだが、それなら自己責任で旧コースを歩けばいいと思い今回やって来た。
今日は天気が良くないので情報収集しつつ、とりあえず8時間コースと関係が無いところを回ってみることにする。
まずは礼文島の南端のカランナイ岬へ。岬と言っても看板さえ無い寂しい所だ。 この島には2つのキャンプ場があり、どちらに泊まるか迷ったが前と同じ「久種湖畔キャンプ場」にした。ロケーションが良いこともあるが、8時間コースの出発点に近いのも良い。料金は200円ほど値上がりしていたが、サービスで冷凍ほっけが付いてきた。これは近くの漁協で500円くらいで売っているものなので元はとれた計算になる。 島の様子はあまり変わっていないと思ったが、セイコーマートが出来ていたのは驚いた。 一部のセール品を除いてほとんど同じものが売っている。ちなみに昔からあるコンビニ風雑貨屋は礼文に引っかけて「レブンイレブン」と呼ばれている。
島の中央を走る礼文林道へ。天気が良くないせいか以前走った時ほどの感動はなかった。 昼飯を食べに香深港の「ちどり」へ。島の名物ほっけのちゃんちゃん焼きを注文。 普通のサケを使ったちゃんちゃん焼きと違い、鉄板ではなく網で直接焼き、 かき混ぜたりしないで焼けて白くなったところから順番に箸で食べていく。 こんなに美味しいほっけは初めてだった。身がやわらかくてフワフワしていて味噌も良く合う。 サケよりも味があってご飯が進む感じ。ビールが飲めないのが残念だった。 普通は皮は残すらしいのだが、美味しいので前部食べてしまった。 桃岩展望台へ。上から西海岸を眺める。白波が立ち打ち寄せているのが見える。 こんな日に8時間コースを歩くのは厳しそうだ。 明日は晴れることを祈る。 展望台から1時間ほどトレッキングして元地灯台に到着。風が強いので灯台の陰で休憩して引き返した。さっき居たカランナイ岬方面からなら30分で来られたらしい。 旧8時間コースのゴール地点となる地蔵岩を偵察。看板は新しくなっていた。昔のものはコインを挟まれてヒビだらけだったのを覚えている。一応チェーンが張られ、地蔵岩に近づかないように注意書きがあった。落石による事故防止の為だろう。 キャンプ場では沖縄から来たトホダーのS口さんが、釣ったオショロコマをごちそうしてくれた。 彼は毎年礼文島を訪れているそうで島のことをよく知っている。いろいろと有益な情報を得ることが出来た。そんな彼でも旧8時間コースの事はよく知らない様子だった。
明日8時間コースに行く為、早めに就寝した。何かあったときキャンプ場の彼らに迷惑がかかってはいけないので旧コースを行くつもりだということは言わなかった。
(この後普通に8時間コースを通った人の話では何の形跡も残っていなかったそうだ。この光景を見られただけでも早起きした甲斐があったと思う。) 午前8時30分、「澄海(すかい)岬」に到着。ここで持参した朝食をとっていると、大型観光バスがやって来て大勢の観光客に囲まれてしまったので早々に退散。 西上泊から先はしばらく内陸ルートとなり、草原の中を歩く。 風景はのどかだが、ブヨが多くて苦しめられた。休憩中も気を抜けない。 なお、ここから召国分岐~召国まではバイクで行くことも可能なようだ。 召国からカブが走ってきたし、轍の様子からして軽トラなんかも走っていそうだ。 召国分岐から先は草木が生い茂り次第に眺望が無くなっていく。普通の山道と変わらない。 1時間ほど歩くと海が見えた。海までの下りは非常に急で、ロープや階段もあるが、崩れやすいので注意が必要だ。大人数だとなおさら大変だろう。でも、このあたりで愛とロマンが生まれるのかな? 午後12時40分、海岸線のアナマ岩に出た。降りたところには川があるので水の補給をし、昼食を取った。
ここでようやく8時間コースの半分くらい。 ここから宇遠内までが新8時間コースのハイライトとなる区間で、唯一切り立った海岸線を歩くことが出来る。しかしそこから先はひたすら登りで景色も楽しめず苦しいだけとの話だ。
旧8時間コースではここから最後の地蔵岩までずっと海岸線を歩くことになる。 12時20分、宇遠内の集落に到着。 全く人気がなく 「無料休憩所ご自由にお入り下さい」と書かれた建物の扉も釘で打ち付けてあって入れない。 シーズンオフだからだろうか。 集落の最後に新8時間コースと旧8時間コースの分岐がある。 注意看板があり、「ここから先、落石、転落の危険があるため8時間コースハイカーの通行を禁止します。」と書いてある。 禁止対象は8時間コースハイカー。誰が立てたかは明記されていない。 予定通り、自己責任で旧8時間コースを行くことにした。 ここから先は難しい箇所には鎖やロープなどがあるが、ほとんど行く人がいないため切れていたりしてあてにならないと聞いていた。
確かにそうなのだが、そもそもロープが無くては進めないほど難しい箇所はなく、鎖があったとしても信用できないので使わないことにした。 この道を歩いていて知床岬への道を思い出した。景色が非常に良く似ているのだ。 途中の番屋のおじいさんがニコニコして声をかけてきた。 「宇遠内の者かと思ったよ」と。 歩いてくる人がよほど珍しい様子で、元地まで行くと言うと、なんでそんなことをするのかと不思議がっていた。(8時間コース間で人と話をしたのはこの1回だけだった。) 切り立った崖の前では潰れた番屋があった。知床岬でもこんな光景があった。 入り組んだ崖の向こうに元地の建物が見えた。 ゴールはもうすぐだ!と思ったのだがここからが遠い。 あの崖を回れば...と思って行くとまた別の崖が現れる。 もう着くはずとの期待が何回も裏切られる。 午後1時50分、礼文滝に到着。 以前来たときはこの滝にえらく感動したのを覚えているが、今回は不思議とそれほどでもなかった。 おそらく礼文林道から礼文滝までの景色が良かったからこそだったのだろう。島で唯一の滝だと思っていたのに他にもあるのを見たからかもしれない。 午後2時20分、ついに地蔵岩に到着した。 地蔵岩は本当にギリギリまで見えなかった。 ゴールを祝福してくれる凱旋門のようだ。今日の苦労が報われる瞬間だった。
どこがゴールだかはっきりしない新8時間コースと違い、しっかりとした目標があることも感動を大きくしてくれるように思う。 こうして旧8時間コースを踏破してみると、 宇遠内以降の海岸線、礼文滝、地蔵岩、ギリギリまでゴールが見えない演出、変化に富んでいて素晴らしいコースであることが分かった。そして新8時間コースがつまらないと言われる理由も良くわかった。 旧コースは天気が荒れれば波も被るだろうし、落石もあるだろうが、それほど危険という印象は無かった。知床岬へのルートにあるような難所は一つも無かったし、通常区間と同じレベルだった。 実際、腰が曲がった昆布拾いのおばあさんも何人か普通に歩いていた。
しかし、重大事故が発生したことも事実だ。 何の制限もなく大勢の観光客が、おしかけたら面倒なことになるだろう。 表向き通行を禁止するのは仕方ない措置なのかもしれない。
元地のバス停に行ってみると次の便まで1時間半もある。 便数が多い香深まで、最悪歩く覚悟でヒッチハイクすることにした。 歩き始めて10分ぐらいでレンタカーの若い女性2人連れが拾ってくれた。 旭川から日帰りで来たという。 香深のレンタカー屋まで行くところだというので丁度良かった。
香深からバスに乗り、午後4時キャンプ場到着。 キャンプ場には後から8時間コースに出発したというS口さんとケロちゃんが帰ってきていた。 自分が旧コースの方を行ったことを話すと驚いていた。
今日は途中からまたずれが酷くなり、歩くのが困難な状態に。 まずはお風呂で綺麗にして、薬局で軟膏を購入して治療。 明日は出来れば礼文岳に登りたいのだが、朝まで様子を見ることにする。 疲労のため早めに就寝した。
朝10時に登山口を到着。2時間少々で山頂に到着した。 それでも昨日の疲労と又ずれがあるのでコースタイムは若干オーバー気味。
利尻富士が美しい。標高はあちらの方が遙かに高いのだが、なんだかこちらが見下ろしているような気分だ。 島全体を見渡せる眺望も素晴らしい。 この山は手軽に登れる割に、景色が良く、人が少ない。 島を訪れたならば是非登ることをお勧めしたい山だ。 山頂には「ここから西海岸への道はありません。」と書いてあり、踏み跡が続いている。 8時間コースの途中にもこちら方面への分岐らしきものがあったのでたぶん道があるのだろう。 もしスコトン岬からここを経由したら6時間コースくらいになるだろうか? 下山後、昼食のため香深へ。 イレブンソフトで有名な「さざ波」へ。 イレブンソフトというのは11段に巻いたソフトクリームで礼文と掛けている。 しかしそれではなく島の名物「たこカレー」を注文。 カレーは普通だがタコが独特の歯ごたえで美味しい。島ではカレーと言えばこれを差すらしい。 キャンプ場で親しくなった4人中3人が明日島を出る。1人残るS口さんが釣った魚をごちそうしてくれた。刺身、煮付け。特にアイナメの煮付けは波照間産黒砂糖を使う懲り様。 最後の夜を美味しく、楽しく過ごすことができた。 話してみるとこのS口さんとは共通の知人が多くいることがわかった。もう会わなくなった人たちの近況や意外な話をたくさん聞くことができた。こんなことがある度に日本って狭いなぁって思う。
そう思って道北スーパー林道入口にやって来たが、無情にも工事通行止めの看板。 突破してしたい衝動に駆られたが、今日は平日。作業中の可能性が高く、観光林道なので急ピッチで作業している筈。涙を呑んで自重した。 気を取り直して昼食の為、道の駅「びふか」へ。 レストランが開店する11時まで売店でコロッケをつまみ食い。 北海道限定ガラナコーラのホワイトバージョンがあったので買ってみた。 普通のガラナが「ヒグマ」でホワイトが「シロクマ」。 昔あったホワイトコーラやミラクルアルファーみたいなものか?味は普通のガラナ。缶だと中が見えなくて意味なし。 11時になったのでびふか温泉のレストランへ。チョウザメ丼を注文。 ここ美深ではチョウザメの養殖をしているのだ。 キャビア高騰の為かキャビアセットはメニューから消されていた。 チョウザメの身に衣が付いてあんかけになっている。 白身で味は淡泊。魚とは思えないくらい歯ごたえがある。 ちょっとブラックバスに似ている気がする。 国道40号を北上し、サロベツへ。 サロベツ原野の直線ダート。地平線の向こうに利尻富士が見える。 道北にしかないすばらしい風景だ。 サロベツ湿原のパンケ沼へ。茶色い水面がチョコレートみたいだ。利尻富士の山頂まではっきり見える。こんな日は珍しい。 パンケ沼の向こうに展望台らしきものが見えたのでその方角に行ってみる。 地図にも載っていない名無しの展望台のようだ。 看板を見てその訳がわかった。 木製で10人以上登れないと書いてある。 危険なので宣伝していないのだろう。高さはないが、これは穴場かもしれない。 オロロンラインを北上する。今日はここを走った中で一番天気が良いかもしれない。 早めの夕食、稚内の回転寿司「花いちもんめ」へ。たぶん最北の回転寿司だろう。 安くてネタは新鮮、文句なしの味。特にタコが旨かった。半生のような独特の歯ごたえが絶品。 そういえば最近タコしゃぶが稚内名物となっているがこんな感じなのだろうか。 明日の朝一番の便で礼文島に渡る為、フェリーターミナル近くの防波ドームにテントを張った。 昔に比べると連泊している人は少なく、礼文・利尻への中継に使っている人が多いようだ。 歩いて稚内駅前のおでん屋「おまん」へ。知る人ぞ知るこの店は、あるローカル番組で有名なのだ。 お客は誰もいなかったのでカウンターでママと二人きり。 突きだしのタコがこれまた旨い。新鮮なものを半生に茹でるのがコツだと教えてくれた。 メインのおでんは関西風のあっさり味。昆布はとろけるほどよく煮込まれている。大根、牛すじなど美味しかった。 もっと飲みたかったが、明日のフェリーのこともあるので自重した。 ドームに戻り10時には就寝した。
8/25(土)曇り
午前6時20分発、香深行きフェリーに乗船。天気は良くないが海はそれほど荒れてはいない。
前回は二日酔いで乗ったこともあって接岸後もトイレから出られなかったが今回は大丈夫だろう。
午前8時15分、礼文島上陸。この島にやって来たのは9年ぶり。
今回の目的は「旧愛とロマンの8時間コース」だ。
この8時間トレッキングコースは10年ほど前に重大事故があり、ルートが変更がされている。
前回訪れた時には既に変更されていて、なんとなくニセモノという気がして行く気になれなかった。それ以来ずっとモヤモヤした気持ちが残っていたのだが、それなら自己責任で旧コースを歩けばいいと思い今回やって来た。
今日は天気が良くないので情報収集しつつ、とりあえず8時間コースと関係が無いところを回ってみることにする。
まずは礼文島の南端のカランナイ岬へ。岬と言っても看板さえ無い寂しい所だ。 この島には2つのキャンプ場があり、どちらに泊まるか迷ったが前と同じ「久種湖畔キャンプ場」にした。ロケーションが良いこともあるが、8時間コースの出発点に近いのも良い。料金は200円ほど値上がりしていたが、サービスで冷凍ほっけが付いてきた。これは近くの漁協で500円くらいで売っているものなので元はとれた計算になる。 島の様子はあまり変わっていないと思ったが、セイコーマートが出来ていたのは驚いた。 一部のセール品を除いてほとんど同じものが売っている。ちなみに昔からあるコンビニ風雑貨屋は礼文に引っかけて「レブンイレブン」と呼ばれている。
島の中央を走る礼文林道へ。天気が良くないせいか以前走った時ほどの感動はなかった。 昼飯を食べに香深港の「ちどり」へ。島の名物ほっけのちゃんちゃん焼きを注文。 普通のサケを使ったちゃんちゃん焼きと違い、鉄板ではなく網で直接焼き、 かき混ぜたりしないで焼けて白くなったところから順番に箸で食べていく。 こんなに美味しいほっけは初めてだった。身がやわらかくてフワフワしていて味噌も良く合う。 サケよりも味があってご飯が進む感じ。ビールが飲めないのが残念だった。 普通は皮は残すらしいのだが、美味しいので前部食べてしまった。 桃岩展望台へ。上から西海岸を眺める。白波が立ち打ち寄せているのが見える。 こんな日に8時間コースを歩くのは厳しそうだ。 明日は晴れることを祈る。 展望台から1時間ほどトレッキングして元地灯台に到着。風が強いので灯台の陰で休憩して引き返した。さっき居たカランナイ岬方面からなら30分で来られたらしい。 旧8時間コースのゴール地点となる地蔵岩を偵察。看板は新しくなっていた。昔のものはコインを挟まれてヒビだらけだったのを覚えている。一応チェーンが張られ、地蔵岩に近づかないように注意書きがあった。落石による事故防止の為だろう。 キャンプ場では沖縄から来たトホダーのS口さんが、釣ったオショロコマをごちそうしてくれた。 彼は毎年礼文島を訪れているそうで島のことをよく知っている。いろいろと有益な情報を得ることが出来た。そんな彼でも旧8時間コースの事はよく知らない様子だった。
明日8時間コースに行く為、早めに就寝した。何かあったときキャンプ場の彼らに迷惑がかかってはいけないので旧コースを行くつもりだということは言わなかった。
8/26(日)晴れ
朝4時30分、バイクでキャンプ場を出発。
スコトン岬に駐車して、午前5時トレッキング開始。
普通に8時間コースを歩くだけならこんなに早く出る必要はないのでまだ誰もいない。
8時間コース専用の案内看板が立っているのでほとんど迷うことはない。しばらく車道を歩くと右へ分岐し、海岸線に降りていく。最初の集落「鮑古潭(アワビコタン)」、その向こうに「ゴロタ山」が見える。
集落内には非常に狭い通路もあり、本当にここ通っていいの?と思ってしまう。
午前5時20分。鮑古丹を抜け、出発から2km地点。スコトン岬を振り返るともうあんなに遠い。
午前6時、ゴロタ岬到着。本来であればここは素晴らし眺望なのだが霧で何も見えない。
崖の下を見ると、海水が巻き上げられ霧となって吹き上げられているのが見える。
上空にはうっすらと青空が見えるので今日は晴れそうだ。
午前6時30分、山を下ってゴロタ浜に出た。ゴロタ山を振り返ると山頂に雲が付いているが回りは晴れている。視界が悪いのは山頂だけのようだ。
ゴロタ浜をしばらく歩くと、「波の花」で道が塞がっていた。
強い風で波が泡となって堆積したらしく、絶えずフワフワと動き続けており不思議な光景だ。
腰くらいの高さまであり、そのまま進むとビショビショになるので大きく迂回しなければならなかった。(この後普通に8時間コースを通った人の話では何の形跡も残っていなかったそうだ。この光景を見られただけでも早起きした甲斐があったと思う。) 午前8時30分、「澄海(すかい)岬」に到着。ここで持参した朝食をとっていると、大型観光バスがやって来て大勢の観光客に囲まれてしまったので早々に退散。 西上泊から先はしばらく内陸ルートとなり、草原の中を歩く。 風景はのどかだが、ブヨが多くて苦しめられた。休憩中も気を抜けない。 なお、ここから召国分岐~召国まではバイクで行くことも可能なようだ。 召国からカブが走ってきたし、轍の様子からして軽トラなんかも走っていそうだ。 召国分岐から先は草木が生い茂り次第に眺望が無くなっていく。普通の山道と変わらない。 1時間ほど歩くと海が見えた。海までの下りは非常に急で、ロープや階段もあるが、崩れやすいので注意が必要だ。大人数だとなおさら大変だろう。でも、このあたりで愛とロマンが生まれるのかな? 午後12時40分、海岸線のアナマ岩に出た。降りたところには川があるので水の補給をし、昼食を取った。
ここでようやく8時間コースの半分くらい。 ここから宇遠内までが新8時間コースのハイライトとなる区間で、唯一切り立った海岸線を歩くことが出来る。しかしそこから先はひたすら登りで景色も楽しめず苦しいだけとの話だ。
旧8時間コースではここから最後の地蔵岩までずっと海岸線を歩くことになる。 12時20分、宇遠内の集落に到着。 全く人気がなく 「無料休憩所ご自由にお入り下さい」と書かれた建物の扉も釘で打ち付けてあって入れない。 シーズンオフだからだろうか。 集落の最後に新8時間コースと旧8時間コースの分岐がある。 注意看板があり、「ここから先、落石、転落の危険があるため8時間コースハイカーの通行を禁止します。」と書いてある。 禁止対象は8時間コースハイカー。誰が立てたかは明記されていない。 予定通り、自己責任で旧8時間コースを行くことにした。 ここから先は難しい箇所には鎖やロープなどがあるが、ほとんど行く人がいないため切れていたりしてあてにならないと聞いていた。
確かにそうなのだが、そもそもロープが無くては進めないほど難しい箇所はなく、鎖があったとしても信用できないので使わないことにした。 この道を歩いていて知床岬への道を思い出した。景色が非常に良く似ているのだ。 途中の番屋のおじいさんがニコニコして声をかけてきた。 「宇遠内の者かと思ったよ」と。 歩いてくる人がよほど珍しい様子で、元地まで行くと言うと、なんでそんなことをするのかと不思議がっていた。(8時間コース間で人と話をしたのはこの1回だけだった。) 切り立った崖の前では潰れた番屋があった。知床岬でもこんな光景があった。 入り組んだ崖の向こうに元地の建物が見えた。 ゴールはもうすぐだ!と思ったのだがここからが遠い。 あの崖を回れば...と思って行くとまた別の崖が現れる。 もう着くはずとの期待が何回も裏切られる。 午後1時50分、礼文滝に到着。 以前来たときはこの滝にえらく感動したのを覚えているが、今回は不思議とそれほどでもなかった。 おそらく礼文林道から礼文滝までの景色が良かったからこそだったのだろう。島で唯一の滝だと思っていたのに他にもあるのを見たからかもしれない。 午後2時20分、ついに地蔵岩に到着した。 地蔵岩は本当にギリギリまで見えなかった。 ゴールを祝福してくれる凱旋門のようだ。今日の苦労が報われる瞬間だった。
どこがゴールだかはっきりしない新8時間コースと違い、しっかりとした目標があることも感動を大きくしてくれるように思う。 こうして旧8時間コースを踏破してみると、 宇遠内以降の海岸線、礼文滝、地蔵岩、ギリギリまでゴールが見えない演出、変化に富んでいて素晴らしいコースであることが分かった。そして新8時間コースがつまらないと言われる理由も良くわかった。 旧コースは天気が荒れれば波も被るだろうし、落石もあるだろうが、それほど危険という印象は無かった。知床岬へのルートにあるような難所は一つも無かったし、通常区間と同じレベルだった。 実際、腰が曲がった昆布拾いのおばあさんも何人か普通に歩いていた。
しかし、重大事故が発生したことも事実だ。 何の制限もなく大勢の観光客が、おしかけたら面倒なことになるだろう。 表向き通行を禁止するのは仕方ない措置なのかもしれない。
元地のバス停に行ってみると次の便まで1時間半もある。 便数が多い香深まで、最悪歩く覚悟でヒッチハイクすることにした。 歩き始めて10分ぐらいでレンタカーの若い女性2人連れが拾ってくれた。 旭川から日帰りで来たという。 香深のレンタカー屋まで行くところだというので丁度良かった。
香深からバスに乗り、午後4時キャンプ場到着。 キャンプ場には後から8時間コースに出発したというS口さんとケロちゃんが帰ってきていた。 自分が旧コースの方を行ったことを話すと驚いていた。
今日は途中からまたずれが酷くなり、歩くのが困難な状態に。 まずはお風呂で綺麗にして、薬局で軟膏を購入して治療。 明日は出来れば礼文岳に登りたいのだが、朝まで様子を見ることにする。 疲労のため早めに就寝した。
8/27(月)晴れ
今日は非常に天気が良い。なんとか歩けそうなので礼文岳登山に出発した。朝10時に登山口を到着。2時間少々で山頂に到着した。 それでも昨日の疲労と又ずれがあるのでコースタイムは若干オーバー気味。
利尻富士が美しい。標高はあちらの方が遙かに高いのだが、なんだかこちらが見下ろしているような気分だ。 島全体を見渡せる眺望も素晴らしい。 この山は手軽に登れる割に、景色が良く、人が少ない。 島を訪れたならば是非登ることをお勧めしたい山だ。 山頂には「ここから西海岸への道はありません。」と書いてあり、踏み跡が続いている。 8時間コースの途中にもこちら方面への分岐らしきものがあったのでたぶん道があるのだろう。 もしスコトン岬からここを経由したら6時間コースくらいになるだろうか? 下山後、昼食のため香深へ。 イレブンソフトで有名な「さざ波」へ。 イレブンソフトというのは11段に巻いたソフトクリームで礼文と掛けている。 しかしそれではなく島の名物「たこカレー」を注文。 カレーは普通だがタコが独特の歯ごたえで美味しい。島ではカレーと言えばこれを差すらしい。 キャンプ場で親しくなった4人中3人が明日島を出る。1人残るS口さんが釣った魚をごちそうしてくれた。刺身、煮付け。特にアイナメの煮付けは波照間産黒砂糖を使う懲り様。 最後の夜を美味しく、楽しく過ごすことができた。 話してみるとこのS口さんとは共通の知人が多くいることがわかった。もう会わなくなった人たちの近況や意外な話をたくさん聞くことができた。こんなことがある度に日本って狭いなぁって思う。
























































