北海道(2005/9/9~9/25) 2/3

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9/15(木)晴れ
 昨晩飲み過ぎたので少々頭が痛いが、 出発前にフロントブレーキキャリパーの応急修理をしておかねばならない。 動きが渋いピストンをガソリンを含ませたウエスで清掃。 エンジンオイルを取り出し、ピストンに塗布。 何度か揉み出ししたらスムーズに動くようになった。 本来ならば本格的なオーバーホールが必要だが、あと数千キロの走行はこれで何とかなるだろう。
 午前9時30分、昨夜のメンバーで記念撮影して銀鱗荘を出発。 おじさんが昼飯にと、手製のおにぎりを持たせてくれた。

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記念撮影

 午前10時、昨日カヌーから見えていた「六花亭釧路店」へ。 帯広本店と違いコーヒーが有料なのが残念であるが、テーブルとイスがあり釧路川を眺めながらゆっくり食べられる点は良い。 釧路店限定の「ライトサクサクパイ」を食べたかったのだが、今年はなくなったとのこと。 去年食べておけば良かったと後悔。 ポイントカードのポイントがたまったのでオリジナル風呂敷と交換する。

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六花亭釧路店

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ケーキ群

 この後網走方面へ向かう予定だったので、鶴居キャンプ場に寄り道してみる。 いつもここにいるOPさんドギーさん、その他の方々と歓談、 昨年の写真を渡す。OPさんにコーヒーをご馳走になった。 山に詳しい方々に、これから行くつもりの斜里岳、硫黄山などの登山情報を聞く。

 北上し摩周温泉から国道391号、池の湯林道に入る。 途中にある湖「キンムトー」に寄り道。全くひとけが無くとても静かで美しい湖だ。 硫黄の香りがして温泉が沸いていたような形跡はあるのだが、残念ながら入れそうなポイントは見つからなかっ た。

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池の湯林道

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キンムトー

 近くにはボッケもあった。ボッケとはアイヌ語で「煮え立つ」の意味。 非常に熱そうだし、動物の頭蓋骨のようなものが落ちていたのであまり近づかない方が良さそうだ。

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ボッケ

 林道を抜け、午後3時30分、美幌峠。 ここまで晴れているのはこれが初めてだった。 最高の景色であると良く聞くけれど、それは本当だった。

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美幌峠

 午後5時15分、宿泊地の「呼人浦キャンプ場」に到着。 ここもかつては人気の無料キャンプ場だったが、ゴミ箱は撤去され閑散としている。 湖の水が近いので虫が大量発生して快適とは言えない。 夕暮れ時のロケーションは最高なのだが...

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呼人浦キャンプ場

 明日は斜里岳登山を予定しているため、網走市街のスーパーで夕食と明日の行動食を買い出し。 登山準備を済ませ早めに就寝。
9/16(金)晴れ
 午前5時30分、起床。テントの中で朝食を済ませる。 今日登る斜里岳は知床半島の付け根に位置する1545mの独立峰。 登山口は斜里町にあり、ここ網走から50kmほど離れている。
 タンデムでキャンプ場を出発。 少し道に迷ったが、親切な地元の人に林道入口まで先導してもらった。 林道を8kmほど入り登山口の「清岳荘」に到着。 直前に数十人の熟年登山グループが出発するのが見えた。 後発すると先に進めなくなりそうなのであわてて準備して出発。 登り始める前の広い区間で追い越すことができた。

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登り始め

 登りはじめは渓流沿いの緩やかな登山道であったが、 だんだん傾斜がきつくなり、沢を登ったり滝を横切ったりする箇所も。 上は曇っていて山頂が全く見えないのでやる気出ず、ペースはなかなか上がらない。

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沢登り区間

 これまではずっと沢沿いだったが、8合目付近では水量が少なくなり、 やがて沢と登山道が合流。水の中を歩く。

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8合目付近

 9合目では水が枯れ、乾いたガレ道に。 時々青い空が見えるようになり、希望とやる気が沸いてきたが、 傾斜はさらにきつくなりまさに胸突き八丁。

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9合目胸突八丁

 午前8時50分、山頂への最後の分岐点「馬の背」に到着。 左右にピークがあり、どちらが斜里岳かわからなかったが、 ここの看板で初めて左手に山頂があるのかがわかった。
 雲をぬけたようで視界は完全に開けている。最後の力を振り絞って山頂へ。

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馬の背分岐

 午前9時20分、山頂到着。昨日、鶴居のキャンプ場で見せてもらったガイド本には「特級の眺望」と書かれていたが、まさにその通り。 摩周湖、屈斜路湖、能取湖、網走湖、オホーツク、知床半島がぐるりと一望できる。 途中曇っていたのでやめて引き返そうかと思ったけれど最後まで来て良かった。

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斜里岳山頂

 少し早い昼食を取りつつ休憩。 すぐに下山するのがもったいないので、じっくりと頂上からの景色を楽しんだ。

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山頂からの大パノラマ

 午前10時30分、下山開始。 斜里岳の登山道は登りと下りで推奨ルートが別になっている。 慣れた人は帰りも同じルートを行くようだが、素直に推奨ルートを行くことにした。
 午前11時、「龍神の池」到着。水は透明度が高くきれいだった。

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龍神の池

 沢沿いの登りルートに比べ、下りは尾根沿いで視界が開けており景色はとても良い。 だが、いくつものピークがあり、下ったり上がったりしているので距離ははるかに長い。 普通、下りは登りの半分くらいの時間なのだが、この山は同じくらいかかってしまった。

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下山ルート

 午後1時40分、下山。コースタイムは登りも下りも約3時間だった。

 午後3時、呼人浦キャンプ場に帰着。

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くつろぐバタ子

 網走湖畔温泉「網走荘」の大浴場へ(日帰り入浴500円)。
 夕飯は網走市街にある「ホワイトハウス」へ。ボリュームがすごいと評判のこの店は、カツ丼の器が洗面器みたいだった。

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ホワイトハウスのカツ丼

 呼人浦キャンプ場に連泊。
9/17(土)晴れ
 午前7時、起床。今日は「らうす漁火祭」の日。 羅臼に移動するため撤収して出発。
 呼人浦のすぐ近くの「天都山展望台」へ寄り道。 ここもなかなかの眺望だが、 昨日の斜里岳頂上の絶景と比べてしまうとさすがに見劣りがする。

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天都山展望台

 午前11時30分、ウトロの「知床自然センター」に到着。 駐車場は臨時駐車場まで車で一杯だ。車と車の隙間にバイクを停める。 ここまで混んでいるのは初めて見た。 車を降りてくる人は皆、首にタオル、半ズボンにサンダルという、 「秘境知床」に似つかわしくない格好。 シャトルバスでカムイワッカ湯の滝に行くのだろう。
 自分たちは「男の涙」へ。 「乙女の涙(フレペの滝)」は有名だが、「男の涙」はあまり知られていない。 昔の地図には場所が示してあったと思うのだが、最近ではほとんど載せているものを見かけない。 船からなら簡単に見られるが、歩いて行くのは危険なので自主規制しているといったところだろう。 立ち入り禁止なのかと思っていたが、 地元の知人に聞いた話ではそういうわけでもないようだ。
 それらしい踏み跡を頼りに進んでいくが、途中でわからなくなり、一端海岸線に出て海沿いに進むことにした。

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男の涙手前

 出発から30分ほどで「男の涙」に到着。 初めて北海道に来た十数年前から何度か行こうとして辿り着けなかった所なので感動も大きい。 崖の途中から滝が流れ出ている点はフレペの滝と同じだが、 水量が少なくチョロチョロと流れているところが「男の涙」っぽいのかもしれない。 昔は滝の下まで崖を降りられたらしいが、今は岩が脆くなっていて危険。 上から眺めるだけにしておいた。

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男の涙

 そのまま海岸沿いにウトロ灯台まで移動。 崖からフレペの滝が見える。 滝を挟んで灯台の反対側にある展望台にはたくさん人がいるのが見えるが、 こちらにはだれもいない。 だが、展望台よりも灯台側から見た方が断然迫力がある。 灯台から遊歩道に出ると、「灯台付近立ち入り禁止」との看板が立っていた。 だれも来ないわけだ。

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ウトロ灯台

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乙女の涙

 羅臼に到着。ここは年々エゾシカが増えている気がする。 市街地でも普通に歩いている。地元漁師さんの話だと、羅臼の鹿は信号を見て、横断歩道を渡るらしい。 本当だろうか?

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羅臼のエゾシカ

 「羅臼国設キャンプ場」に到着。 世界遺産登録で混雑しているかと思ったが以外と空いていた。 今年から有料になったのでその影響の方が大きかったのかもしれない。 料金については言い回しが微妙で、厳密にはキャンプ場の利用料ではない。 ゴミ処分の協力金として観光客専用のゴミ袋(1枚300円)を買わせるというシステムだ。 国設のキャンプ場で町がお金を取るための苦肉の策といったところだろうか? ゴミを出さなければ無料で良いのでは?という気もするし、 ゴミの処分代として考えると一回300円は高い気がする。 駐車場に泊まるキャンピングカーは無料というのも解せないところだ。
  テントの設営を終え、「らうす漁火祭」の会場へ。 まずは無料配布いくら丼の整理券をゲット。 先に配布が開始されたイカそーめんは量が豊富なのでほぼ食べ放題。 しばらくして配布が開始されるたいくら丼はミニ丼程度かと予想していたが、見事にフルサイズの 太っ腹。イカそーめんものせて海鮮丼にしていただいた。

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無料配布

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いくら丼&いかそーめん

 キャンプ場に戻ると、羅臼在住のすみれねこ氏とそのご友人がたまたまキャンプ場に来ていたのでしばし歓談。 焼さんまをごちそうになった。
9/18(日)雨
 午前9時、漁火祭2日目の開催を知らせるためだろうか、花火が上がった。
 午前9時30分、漁り火祭り開場へ。雨なのでバタ子はキャンプ場に残ると言っていたが、結局付いて来た。 まずはいくら丼配布の整理券をゲット。昨日より列が長かったが、配布料は多いようだった。
 ホタテ好きのバタ子が殻付きホタテ20個(1500円)買ってきたので会場に用意された炭火で焼いて 食べる。新鮮なホタテは海水の塩味だけで十分旨い。しかし、身が大きいので2人で20個は多すぎる。 最初は20個3000円で徐々に値下げされたのだが、最後まで20個売りは変わらなかった。 大ざっぱなところが羅臼らしい。

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炭火焼き

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大ホタテ

 雨で思ったより人が少なかったようで、いくら丼は2回目の配布も行われた。 会場に用意されたテーブルは雨ざらしなので一般の客はだれも使っていないが、 唯一ライダー軍団だけはカッパを着て平然と宴会をしている。 こういう時、雨に慣れた彼らは強いのだ。

 午前11時、雨は小降りになり、よさこいソーラン踊り開始。

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よさこいソーラン

 午後1時、ビンゴ大会スタート。 景品は、カニ、エビ、鮭の海産物や地酒等かなり豪華。 早々にリーチがかかるもその後一向にビンゴにならない。 最終的には5重リーチのまま景品が尽きた。 こんなことってあるのだろうか?

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大ビンゴ大会

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5重リーチなのに...

 明日から知床連峰縦走登山の予定なのでスーパーで買い物をしてキャンプ場に戻った。 夕飯は食べきれなかったホタテでホタテシチュー。 登山準備をして早めに就寝。

9/19(月)晴れ
 今日は、知床自然センターからバスで登山口、 硫黄山に登り、二ツ池か三ツ峰で一泊。 明日、羅臼岳まで縦走、羅臼側に下山する計画だ。
 タンデムでキャンプ場を出発し、ウトロの知床自然センターへ。 硫黄山登山口までの片道切符は券売機では買えないので、係の人から直接購入する。 マイカー規制のため通常は往復切符を購入することになる。 片道切符を買うためには日帰りでないこと、登山目的で縦走することを確認された。 重装備の登山客は他に3人いたが、残りはすべてカムイワッカが目的で風呂の準備だけの軽装の人が多い。

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硫黄山登山口

 午前8時、硫黄山登山口に到着。入山者名簿に記入し出発。
 30分程で最初の樹林地帯を抜け、硫黄の煙が立ち上る荒涼とした岩場に出る。 硫黄の採掘場跡の看板と、「これから先は本格的登山装備が必要です。」という警告看板があった。

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警告看板

 ここはカムイワッカ湯の滝の上流部のさらに上に当たり、あちこちで湯気が立ち上っている。 温泉が沸く箇所もあるらしいが今回は探している余裕はない。 岩場で登山道が解りづらく、迷いやすそうだ。

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硫黄地帯

 硫黄地帯を抜け再び樹林地帯を尾根沿いに登っていると熊の嘔吐物らしきものを何度か目撃した。 ひょっとしたら排泄物なのかもしれない。 少し前、熊がここを通ったのは間違いないようだ。 後で先行した人の聞いたが、ここで熊を目撃したとのことだった。

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ヒグマの吐瀉物?

 尾根上ルートから谷沿いのルートに切り変わった。 岩で踏み跡がわからないのでルートを見失わないように注意しつつ登る。 いつ周りの茂から熊が出てきも不思議ではない雰囲気で休憩中も落ち着かない。 笛を吹いたり、大声で会話しながら進んだ。

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谷沿いルート

 硫黄沢を抜け、見晴らしの良いところに出ると白い山肌に囲まれた荒涼とした景色が広がる。 ここでやっとピークを確認できた。

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硫黄沢を抜ける

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荒涼とした風景

 山頂への分岐から先はかなり険しくいのでザックは置いていくことにした。 ドーム型の山頂は岩がもろく、どこから登っていいのかもよくわからない。 所々ペンキで印があるが、崩れてしまっているところがあり、あまり当てにはならない。 午後1時40分、硫黄山登頂。

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どこから登る?

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硫黄山山頂

 ここから先はあまり行く人がいないのか、今まで以上に登山道がはっき りしない。白い尾根沿いのルートは目印や目標物が全く無い。 合っているのかどうか不安になるが、他に踏み跡がないことから信じて進むしかない。 雲行きも怪しくなってきて、遠くで雷鳴が聞こえる。 こんな稜線上で雷雲が来たら非常に危険だ。 崩れやすく人がやっと通れる幅しか無いので、早く抜けようとつい焦りも出てしまう。
 9月末だというのに眼下にはまだ雪渓が残っているのが見えた。

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眼下の雪渓

 本来なら知円別岳、南岳と進む筈だが、看板もなにもないので何処にいるのかよくわからない。 半信半疑のまま進んでいくと、ようやく道がはっきりした草原のような所に出て ほっと一安心。

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草原地帯

 午後4時30分、ビバークも覚悟しかけていたころ、霧の隙間に2つの池が見えた。 二ツ池だ。あそこならフードコンテナや水場もあるはず。テントも見える。

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二ツ池

 午後4時50分、二ツ池の大きい池に到着。キャンプ地には既に4張りほどテントがあったが、 全員羅臼岳側から来たようで、硫黄山側から来たのは自分たちだけだった。 予報では明日の天候は良くないので、硫黄山側に抜けるのは相当厳しいことを伝えた。

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二ツ池の小さい池

 午後5時45分、ギリギリ日没をキャンプ地で迎えられた。 夕食のメニューは麻婆丼、カレーライス、サッポロクラシック。

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日没

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夕ご飯

 食料はテント場から離れて設置されたフードコンテナにしまう。 今日は肉体的にも精神的にもかなり疲れた。 ガスって風もあったので体も冷えている。 暖かいシュラフに潜り込んで泥のように眠った。
9/20(火)雨のち晴れ
 池の水を浄水器で浄化して補給。 午前7時、カッパを着て出発。 他の人たちはだれも出発していない様子なのでおそらく引き返すか、 停滞して天候の回復を待つつもりなのだろう。

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雨の中二ツ池を出発

※ここから羅臼平まで、あまりに過酷なため写真を撮る余裕がありませんでした。

 途中から、もの凄い風になり木がない所では立っていることも難しい。 後ろを向かなければ息も出来ない。 開けた所ではうずくまって草を掴んで進んだ。 バタ子はグローブを持って来ておらず、だいぶ参った様子だったので貸してあげた。 手が冷たくて痛い。
 午前9時50分、羅臼平に到着。 しかし風は弱まらない。この様子では羅臼岳山頂はさらに危険な状況と思われるため、 登頂は断念。 計画を変更し羅臼側ではなく道が良さそうなウトロ側に下山することにした。

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暴風の羅臼平

 登ってくる登山者は上の危険な様子を伝えると、だいたいは引き返して行った。 だが、ライダー風グループだけはそのまま登っていった。 岩尾別ユースで結成された即席登山隊のようだ。 カッパを着ずにバイク用ブーツにジーパンだけの人や、 ザックもなしでヘルメット用袋のヒモを肩から下げただけの人まで居る。 彼らはなぜ、こんな困難に挑むのか?
 登山口の「ホテル地の果て」到着。フロントでバスの切符を発券してもらう。 ホテルまで来るバスは少なく2時間ほど待たねばならない。 岩尾別ユース前のバス停まで1時間ほど歩くことにした。 ホテルの人には「熊が出るから歩くのは危険だ。」と言われたが、 昨日、今日と遙かに危険な場所に居たので全く気にならなかった。 バスはカムイワッカ帰りの客で満員に近かったが、ザックを膝に乗せ、補助席に乗ることが出来た。 知床自然センターに到着。 バイクを回収してタンデムでキャンプ場に帰着。 天気は回復していたので熊の湯に入って、 コインランドリーに洗濯しに行った。
 夕食前に隣のテントのご夫婦に手作りスモークサーモンを貰った。 とても旨かった。

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このページは、Leeが2006年8月 5日 12:00に書いたブログ記事です。

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